親愛なる兄弟姉妹の皆さん
今日のカテケーシスの考察の中心は、勝利と平和のための王の祈りから取られた詩編144番です。
この詩編は、救い主としての神を、砦、逃れ場、守り手と連呼しながら、賛美することで始まります。
王としての威厳にもかかわらず、詩編の中の王は自分自身の弱さと脆さを感じています。そして、自分の生命は「過ぎ去る影」だとも認めます。神がみ心に留められるこの人間とはいったい何者なのかと、王は謙遜の中にも思い巡らしています。
オリゲネスはこの詩編について黙想しながら、創造主を知ることによって獲得することのできる大きな幸福へと私たちの注意を向けています。
まさしくこの神を知るということこそ、私たち人間を他の被造物から区別するものです。
エンマヌエル(われらと共にいます神)は、いつも私たち人類と共にいてくださいます。
神を知り、神に出会うことができるという、私たちのこの特権を喜びましょう。
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