親愛なる兄弟姉妹の皆さん
初代教会においてキリストの福音宣教に協力した新約聖書中の人々についての考察も終わりに近づいてきました。
今日は福音宣教において重要な役目を果たした女性たちについて考えましょう。これらの女性の中では、まず誰よりも先に聖母マリアを挙げることができます。聖母マリアは人類の贖いのために特別な方法で協力しました。聖母はその御子キリストの忠実な弟子として、カナの婚宴の席ではキリストに対する完璧な信頼を示しました。さらに十字架の下で聖母はすべての弟子たちの母となる使命を受けました。
主にお仕えした他の女性たちとして、キリストの復活の最初の証人となったマグダラのマリアやヨハンナ、スザンナ、そしてベタニアのマルタとマリア姉妹もいます。
聖パウロは、初代教会においてある女性たちが聖霊の照らしを受けて預言していたのは普通のことだったと書いています。ローマの教会に宛てた手紙の中で聖パウロはフェベという女性が助手として初代教会の共同体の中で特別な責任を持っていたとも書き残しています。
事実、女性たちの寛大の貢献がなかったとしたら、キリスト教の歴史は別な姿をとっていたでしょう。
洗礼の秘跡を通して男性にも女性にも教会全体の善のために働く恵みを与え続けてくださる神に、今日私たちは特別に感謝を捧げましょう。
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