教皇ベネディクト16世は、21日、第20回世界青年の日(ワールドユースデー)ケルン大会の閉会のミサを行われた。
会場のマリエンフェルドには、昨晩の前夜祭からそのまま泊まり込んだ人々に、当日到着した人たちも加わり、およそ100万人の参加者が集った。ミサには約800人の司教と1万人の司祭も参加、曇って霧がちな天候にもかかわらず、広い会場には一つの信仰に結ばれた参加者らの熱く生き生きとした空気がみなぎった。
教皇はミサの説教で、「キリストを見出した人は他の人たちをキリストの方に連れていかなければなりません。この大きな喜びを自分のものだけにせず、皆に伝えるべきです」と呼びかけると共に、神が忘れられている、あるいは宗教が消費物のように扱われている現代の風潮を指摘、自己流の宗教は最終的に自分の助けにならないと警告を発せられた。
ミサの後半、アンジェラスの祈りに続き、教皇は各国語で若者たちに感謝と喜びを伝えつつ、この祭典が終わってもそれぞれの生活の中で信仰の確かな歩みを続けるよう、励ましをおくられた。
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