教皇ベネディクト16世は、バチカンで28日、水曜恒例の一般謁見を行われた。
この朝、会場の聖ペトロ広場には、穏やかな空のもと約3万人の巡礼者が集った。
謁見中の教皇によるカテケーシス(教会の教えの解説)では、継続中のテーマ、夕べの祈りの考察として、旧約聖書・詩編第135番の前半が取り上げられた。
詩編135は、典礼的な表現をもって、歴史における神の素晴らしい働きを思い起こす賛美と信仰告白の歌。
教皇は、詩編がイスラエルの民の出エジプト中の様々な出来事に触れているように、神の愛は歴史の中で起こる様々な出来事を通して表れると述べられた。そして、神が私たちの上にそのみ顔を輝かせ、世界に平和と調和をもたらしてくださるよう祈りましょうと人々に招かれた。
会場の巡礼者への挨拶で教皇は、平和教育セミナーのためローマを訪れていたイスラエルとパレスティナの参加者に言葉を向けられ、平和と喜びの祝福が豊かにあるようにと祈られた。
また、今週末イタリアのルッカで開催される聖霊をテーマにした国際会議の参加者や、教皇ヨハネ・パウロ1世帰天27周年にバチカンを訪れた、同教皇の出身地ベッルーノ=フェルトレ教区からの巡礼団にも心のこもった挨拶をおくられた。
この謁見には、駐日教皇大使アルベルト・ボッターリ・デ・カステッロ大司教も参加、集いの終わりに教皇と会見した。
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