主の降誕:
教皇「キリストの偉大な光は
すべての人に」
(2007.12.25)

 

 主の降誕の大祝日を迎えた25日、教皇ベネディクト16世は、ローマと世界に向けクリスマスメッセージと祝福をおくられた。

 降誕祭のローマは穏やかな日差しに恵まれ、バチカンには朝早くから大勢の人々が詰め掛けた。聖ペトロ広場には、前晩に除幕された大型プレゼピオ(イエスの降誕を再現する馬小屋の模型)が姿を現し、家族連れの市民や世界各国からの巡礼者らはみな笑顔でマリアとヨセフに見守られた幼きイエス像を見つめていた。

 教皇の祝福が行われる正午頃には、バチカンとイタリアの楽隊によって両国の国歌が交互に奏でられ、大聖堂の鐘楼からは祝日の鐘の音が響いた。

 教皇は聖ペトロ大聖堂の正面バルコニーから、キリストの希望の光をテーマとしたクリスマスのメッセージを告げられた。

 子どもの誕生はそれを待っていた人々に一つの希望の光をもたらすが、ベツレヘムの洞窟にイエスが誕生した時、地上に『偉大な光』が現われると共に、人々の心には大きな希望が入り込んだと教皇は述べた。

 「神は光」(1ヨハネ 1,5)であり、「地は混沌であり、闇が深淵の面にあった」ところに神が『光あれ』と言われた(創世記1,2-3)ように、「光」は神の創造の言葉であることを教皇は指摘されながら、イエスがおとめマリアから生まれた時、光自身、すなわち「神よりの神、光よりの光」(ニケア・コンスタンチノープル信条)が私たちの間にやって来たのであると強調された。

 平和をもたらすキリストの偉大な光の訪れ、この歴史的・神秘的な愛の出来事を受け入れることが聖なる降誕祭の意味であるが、それを認めるにはマリアやヨセフ、羊飼いたちの謙遜が必要であり、昔も今も、小さく、心の貧しき人々こそが降誕祭の、そして正義と愛と平和の神の王国の建設の主役なのであると話された。

 教皇は、すべての人にもたらされたキリストの光が、貧困や不正義、戦争に苦しむ人々の慰めとなるよう祈られ、特に、生活や健康、就労上の困難にある人々、戦争やテロ、暴力にさらされる人々、民族・宗教・政治的対立や不正、差別のもとにある人々、移民や難民、しばしば環境問題が原因である自然災害の被災者らを思い起こされた。

 また、武力闘争に脅かされるアフリカのスーダン・ダルフール地方、ソマリア、コンゴ民主共和国北部、エリトリアとエチオピア国境や、イラク、レバノン、聖地、アフガニスタンを始めとする中東、そしてパキスタン、スリランカ、バルカン地方、またその他の危機的状況にある国々に、人間的で正義を伴う恒久的解決がもたらされるよう願われた。

 教皇はメッセージに続き、日本語を含む世界63ヶ国語でクリスマスと新年の挨拶を述べられた。

 そして、教皇祝福「ウルビ・エト・オルビ」をローマと全世界に向けておくられた。

 → 教皇クリスマスメッセージ

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