アンジェラス・挨拶
(2005.3.6)

 

 
 親愛なる兄弟姉妹の皆さん

 私への親愛の情を表してくださる多くの人々に私からの感謝の気持ちを改めてお伝えしたいと思います。特にここ数日ジェメッリ病院を訪ねてくれた多くの枢機卿、司教、司祭、信徒のグループ、そして他のキリスト教教会の代表の方々にお礼を申し上げます。

 また、ユダヤ教、イスラム教をはじめとする他の諸宗教の方々からのお見舞いにも心から感謝しております。ある方々はこの病院まで祈りに来てくださいました。こうしたことは私にとって神に感謝すべき大きな慰めです。

 人類の善と私たちの清めのために、苦しみをも神に捧げながら、復活祭への歩みを共に歩んでいきましょう。今日の福音朗読の中で、キリストは生まれつきの盲人をいやしつつ、ご自身を「世の光」として人々に示されます(ヨハネ9,5)。キリストは人の目を信仰の光に向かって開かせるためにやってきました。そうです、親愛なる皆さん、信仰は人生の歩みを導く光、試練の中で慰めを与えるともし火なのです。

 子どもが「生まれる」というのを「光を見る」とも表現しますが、洗礼によって生まれた信者にとって、四旬節は聖霊によって再生し、洗礼の恵みと務めを更新すると言う意味で「光を見る」のに最良の機会です。私たちが福音を証しするのにふさわしく勇気ある者であるために、しっかりとした強い信仰の恵みをキリストから得られるよう、聖母マリアが助けてくださいますように。

 


 

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