一般謁見・カテケーシス(要約)
(2005.6.22)

 
 

 親愛なる兄弟姉妹の皆さん


 今日のこのカテケーシスでは、皆さんと一緒に詩編第124番の内容について考察してみたいと思います。この詩編は、すべての悪からその民を救ってくださった神に対する感謝と喜びの歌です。

 たとえ敵がやって来ても、大水が飲み込もうとしても、獣が襲ってきても、神はいつも彼らの側に立ち、彼らを救われました。神は彼らを助けに走り、危険に際して救われたのです。

 私たちもすべての希望が消え去ったように思えても、神は必ず私たちを助けに来てくれると確信できます。

 詩編は「私たちの救いは天地を創造された主の御名の中にある」という信仰告白で終わっています。

 聖アウグスティヌスは、この詩編に関して二通りの解釈をほどこしています。

 その一つは、この詩編は、神がその苦しみから救い栄光の冠をもって報われる、天国の殉教者たちの歓喜の歌だということです。

 そしてもう一つの解釈は、この歌は「たとえ困難が私たちの上に降りかかってきても、必ず主は私たちと共にいて救ってくださる」という信頼を表現する、私たち地上を旅する教会の歌だということです。

 

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