一般謁見・カテケーシス(要約)
(2005.7.6)

 
 

 親愛なる兄弟姉妹の皆さん


 今日は皆さんと一緒にエフェソの信徒に宛てた使徒聖パウロの手紙中の讃歌について考察してみたいと思います。その中で聖パウロは、キリストにおいて私たちの上に豊かに注がれる恵みについて語っています。

 神はその御子において私たちを選ばれました。そして私たちを養子となさいました。ですから、こうして私たちは神の前で聖なる者、咎なき者とされました。

 神は自由に私たちを選び、世の創造以前から私たちのことを心にかけておられました。この恵みの働きは聖性への呼びかけ、神ご自身の愛の生命への参与への呼びかけです。このようにして私たちは多くの兄弟たちの長子であるキリストに一致し、互いに兄弟姉妹となり、御父の養子となるのです。さらに私たちには、神を大変親しい名前「アッバ」と呼ぶ特権が与えられました。

 聖アンブロシウスはイエス・キリストをとおして私たちを神の子とするこの素晴らしい恵みの溢れについて書いています。私たちを罪深い状態から、天の国をキリストと共に継ぐ共相続者、愛と平和の息子・娘の状態に変容させるのですから、神は大変恵み豊かな方であると説明しています。

 

 

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