一般謁見・カテケーシス(要約)
(2005.10.12)

 
 

 親愛なる兄弟姉妹の皆さん


 今日のカテケーシスでは、詩編122番について考察しましょう。これはいわゆる「都に上る歌」と呼ばれる一連の詩編の一つで、聖なる都エルサレムに上る巡礼者たちが歌った歌といわれます。

 詩編作家は、エルサレムを堅固に建設された素晴らしい町として賛美しています。エルサレムはイスラエルの信仰と礼拝における一致の中心、そして、ダビデ王家の玉座です。聖なる町、正義と社会の連帯の町であるエルサレムは神の民の間の平和と交わりの場でもあります。

 詩編は、エルサレムの平和のための祈りにおいてその頂点に達します。そして、聖なる町の上に神の恵みであるメシアの平和が下るよう祈ります。

 キリスト教の伝統は、この心に響く詩編の中に、地上のエルサレムのイメージを通して、贖い主キリストの救いをもたらす愛を土台とし生ける石の上に建てられた聖なる教会の神秘、天上のエルサレムを見ています。 


 

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