一般謁見・カテケーシス(要約)
(2006.4.5)

   

 
親愛なる兄弟姉妹の皆さん
   

 聖霊はキリストの弟子たちの間と、キリストとの間の一致の源泉です。

  リヨンの聖イレネウスは言っています。「教会のあるところ、そこには聖霊がいます。聖霊のいるところには教会もすべての神の恵みもあります」。

 しかし、聖霊の存在は人間的な弱さの限界を取り去りはしません。ですから、教会の始めから愛における交わりであるはずの教会の中にも、いつも人間的弱さに由来する不一致と分離が同時に存在していました。

 教会を神の真理の中に保ち権威をもって導くという使徒たちの任務は、最終的には教会を愛の交わりの中に保つということです。使徒言行録の中で見るように、真理と愛は初代の教会生活の中で 一つに集中しています。初代の教会の信者たちは、「ひたすら使徒たちの教えを守り、兄弟的交わりを大切にし、パンを手で分け、祈りをしていました」(使徒言行録2,42)。

 使徒たちの任務のおかげで、真理と愛の交わりは常に教会の中に保たれました。使徒たちおよびその後継者たちを通して、私たちは自分たちを自由にしてくれる真理と三位一体の神の愛に出会うことができるのです。

 

 

 

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