一般謁見・カテケーシス(要約)
(2006.9.6)

 
 

 
親愛なる兄弟姉妹の皆さん

 12使徒たちについてのカテケーシスを今日も続けましょう。今日は使徒フィリポについて考えてみたいと思います。

 フィリポはペトロやアンドレアと同様、ベトサイダ出身でした。ヨハネの福音によれば、ナタナエルにイエスについて話し、「来て、見なさい」と言って彼を主のもとに連れて行ったのはフィリポでした。

 後にあるギリシャ人たちがイエスを見たいと頼んだ時も、フィリポはすぐに彼らを主のもとに連れて行きました。

 優秀な福音記者と同じように、フィリポもただキリストについて語るだけではなく、人々を実際にキリストとの出会いに導きました。イエスは実にその使徒たちを「ご自分のそばに置かれる」ために選ばれました。こうして使徒たちはキリストをより知り真の友人となることができたのです。

 最後の晩餐の席上、フィリポはキリストに「主よ、御父を見せてください。そうすれば私たちは満足です」と願いました。キリストはフィリポに「私を見る者は御父を見たのである」と答えました。イエス・キリストを知ることは、神ご自身を知ることです。永遠の御子であるイエスにおいて、神は人間の顔をとりました。

 伝承によれば、フィリポはギリシャやフリギアで福音を宣教した後、殉教者として死んだと言われています。

 聖フィリポの模範と祈りに助けられ、私たちがイエスとの友情をますます深め、他の人々を大きな喜びをもって「来て、主に会ってごらんなさい」と招くことができますように。

 

 

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