一般謁見・カテケーシス(要約)
(2007.3.7)

   

 親愛なる兄弟姉妹の皆さん


  この数ヶ月間、私たちはカテケーシスにおいて、新約聖書が伝えてくれるキリストの使徒たちや初期の弟子たちについて考察してきました。これからは使徒たちの時代に続く、教会の揺籃期における教父たちに目を向けて見ましょう。

 今日皆さんと考察するのは、聖クレメンス教皇です。聖クレメンスは1世紀終わり頃のローマの司教で、聖ペトロの第3代目の後継者でした。聖クレメンスは実際に使徒たちに出会ったことがあると言われています。

 クレメンスは、コリントの教会が大きな問題に見舞われ分裂していた時に、大変重要な手紙を同地の信者たちに宛てて書きました。彼はその手紙の中で、キリストの弟子たちから受け継いだ福音のメッセージへの彼らの信仰を刷新するよう、そしてお互いに赦し合い、和解するようにと勧告しています。

 このようにして、聖クレメンスは私たちの具体的な生活と福音との間にある本質的な結びつきを示しているのです。この結びつきは、教会の位階制は本来的に愛の奉仕のためにあるとする聖クレメンスの教会観の根底となるものでした。一般信徒と聖職者の立場は相対立するものではなく、一つの神秘体の中でしっかりとお互いに結びついているものなのです。

 聖クレメンスによれば、教会だけではなく全宇宙も神の摂理的な愛と憐れみを反映するものです。クレメンスはコリントの信者たちに宛てた手紙をこの世のすべてに秩序を与えた神を賛美しながら締めくくっています。

 クレメンス教皇の賛美に声を合わせ、平和と善のうちに神が私たちの上にみ顔を輝かせてくださるように祈りましょう。

 

 

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