コンクラーベを数日後に控え、15日、バチカンのシスティーナ礼拝堂の屋根に煙突が取り付けられた。
この煙突はコンクラーベの際、投票結果を外部の人々に知らせるため、新教皇が選出された場合は白、決まらなかった場合は黒の煙を出すために使用される。
煙突はシスティーナ礼拝堂内のストーブと繋がっている。開票後の投票用紙はこのストーブに入れられ、煙の白黒の区別をつけるため薬品を加えて焼却される。システィーナ礼拝堂の屋根は聖ペトロ広場からよく見え、人々は上がる煙の色で新教皇の選出・未選出を判断することができる。
ただし、煙の状態や空模様等によって煙の色の区別に曖昧さが生じないように、今回のコンクラーベからは、新教皇選出の際は白煙と合わせて祝いの鐘を鳴らすことになっている。
この日の昼過ぎから、数人の職員がシスティーナ礼拝堂の屋根に上がり、ストーブの排気口の先にさらに煙突を継ぎ足す作業を行った。
一方、枢機卿団はコンクラーベに向けて、教会の現状と取り組むべき課題を把握するための意見交換を続けている。同日午前中に行われた第11回全体会議では、教皇庁内の省や評議会の責任者を務めたいく人かの枢機卿らが、それぞれの観点から重要と思われる課題を挙げた。
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