コンクラーベに参加するすべての有権枢機卿らは、選挙開始前日の17日午後より、指定の宿泊所サンタ・マルタ舎へ移動する。
コンクラーベに参加し投票する権利のある有権枢機卿は、80歳未満の枢機卿に限られる。現在の全枢機卿183人のうち、今回のコンクラーベに参加できるのは117人。しかしながらうち2名は健康上の理由で欠席を通達しているため、したがって115人の参加となる。これらの枢機卿の出身国は5大陸52カ国にのぼる。
115人の有権枢機卿らは、17日の夕食時には全員がバチカン市国内のサンタ・マルタ舎に集合することとなる。各枢機卿への部屋の割りあては、すでに14日の枢機卿全体会議上の抽選で決定している。
コンクラーベ中、枢機卿らはサンタ・マルタ舎と選挙会場システィーナ礼拝堂間を徒歩、またはバスで移動する。聖ペトロ大聖堂の後陣の裏側を通るこの移動コース区間は、関係者以外すべて立ち入り禁止となる。また教皇宮殿内の主要な中庭の一つである「サン・ダマソの中庭」はこの間閉鎖される。
コンクラーベが開催されている期間、旅行者は聖ペトロ大聖堂のクーポラに上がることも、バチカン庭園に入ることもできない。
ただし、教皇ヨハネ・パウロ2世の墓を訪れる巡礼者は、大聖堂地下の開いている時間内ならば墓前の訪問は可能。
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