故教皇ヨハネ・パウロ2世の後継者を決めるコンクラーベ初日を迎えた18日午前、伝統にのっとり「ローマ教皇選挙のためのミサ」が捧げられ、新教皇選出の上での有権枢機卿らの精神の照らしを願って祈った。
教会全体の目に見える頭、しもべたちのしもべとして、ペトロの後継者=教皇を選び出すコンクラーベにおいて、教会に属するすべての人々は特に一致し、神の慈しみと摂理の賜物としてもたらされる新しい教皇のために熱心に祈らなければならない。
この日、バチカンの聖ペトロ大聖堂の中央祭壇は、今回コンクラーベに参加する115人の有権枢機卿をはじめ、教皇空位期間中ローマに集合した枢機卿たちの聖霊を象徴する赤い祭服で囲まれた。本廊は大勢の聖職者、修道者、信者らであふれ、厳かな聖歌の調べと共に大聖堂内は熱い祈りの空気で満ちた。
ラテン語による荘厳ミサは、枢機卿団主席のラッツィンガー枢機卿によって捧げられた。ミサ中の説教で、今日蔓延する相対主義がキリスト者たちを動揺させる中、教会の信条に立ち帰り、キリストの友として成熟した信仰を育てることの必要を説いた同枢機卿は、故教皇の偉大な教えに続いて、人々にキリストを知らせその愛と真の喜びに導く司牧者を神が与えてくださるよう、切なる祈りを人々に呼びかけた。
ミサ終了後、コンクラーベ参加枢機卿らは宿舎に戻り、午後からはシスティーナ礼拝堂への入場儀式に臨む。
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