親愛なる兄弟姉妹の皆さん
教会の典礼暦に従って、私たちは昨日、２月１４日、聖ベネディクトと共にヨーロッパの保護聖人とされたスラブ民族の使徒、聖チリロと聖メトジオ兄弟の祝日を祝いました。
両聖人はヨーロッパ大陸の東方で福音宣教しながらこの大陸をキリスト教化し、二つの肺、すなわち東方教会と西方教会の両方が必要なことを教えました。事実、ヨーロッパ文明成立の上で西方教会の聖ベネディクトの貢献を忘れることができないように、東方教会のこの聖チリロと聖メトジオ兄弟の働きも見過ごすわけにはいきません。
この数ヶ月の間、聖チリロと聖メトジオ兄弟が宣教のために働いた東欧諸国のヨーロッパ共同体加入の動きが活発になっています。これらの国々は文化的また精神的に特別な豊かさを持つ国々で、そこではキリスト教が決定的な影響力を発揮しました。
この国々での聖チリロと聖メトジオの宣教方法は、後世の手本となるものです。彼らは新信者たちをキリストに一致させるために典礼の言葉をスラブ語とし、彼らの習慣をも積極的に取り入れていきました。
キリストの福音と文化の出会いは、長い世紀にわたって、ヨーロッパを意義ある確かな精神価値を生み出すための素晴らしい精錬場としていきました。教会に委託されたキリストの普遍的なメッセージが、現代でもヨーロッパ大陸に堅固な結びつきをもたらすと共に、全世界の人々にとっての真理の光、正義と平和の源となるよう祈りましょう。このお恵みを聖母マリアとヨーロッパ大陸の保護者とされている聖人聖女たちの取次ぎによって神に願い求めましょう。
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