神の母聖マリア大祝日
ミサ説教
(2005.1.1)

 

 

 新年の初めにあたって、神の御母聖母マリアに挨拶いたしましょう。

 「聖なる母よ、おめでとう。あなたは世々にわたって天と地を治める王をお産みなりました」。

 教会は新しい年の第一日目に神の御母聖母マリアの御前で祈り、平和の君であるイエスをお産みになったお方を大きな喜びをもって賛美し祝います。

 毎年1月1日に「世界平和の日」を記念するのは、教会の長い伝統となりました。この機会に、世界各国からバチカンに派遣されている大使の方々、特に去年の末、津波によって大きな被害をこうむった国々の大使たちに私の心からの祈りと挨拶とをお送りします。

 世界平和の日は、すべてのキリスト者と世界中の善意の人々に、新たな決意をもって世界平和樹立のために貢献するよう促すものです。その実現のためには、使徒聖パウロが言っているように「悪に負けてはいけません。むしろ善をもって悪に打ち勝たなければならないのです」(ローマ12,21)。

 残念ながら、なおかつ人類を傷つけている様々な形の悪を前にして、私たちにとって今、最も大切な優先課題は、対話を重視し、正義の業を行い、そしてさらに人々を赦しに向けて教育することなど、適切な手段による平和の促進です。

 「愛の武器をもって悪に打ち勝つこと」は、すべての人が平和実現のために働くための手段となるのです。これこそキリスト者およびあらゆる宗教に属する人々、そして普遍的な倫理規定の存在を認めるすべての人々が歩むよう招かれている道です。

 親愛なる兄弟姉妹の皆さん、地上の平和樹立の促進は、私たち皆に課せられた使命です。

 「平和のために働く人々は幸い、なぜなら彼らは神の子と呼ばれるだろうから」(マタイ5,9)という主の御言葉の実現を、聖母マリアが援助してくださいますように。

 

 

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